小さな習慣を積み重ね、自分を好きになる才能へ

佐々木典士, 2018, 『ぼくたちは習慣で、できている。』ワニブックス.

通称「ぼく習」読了。ミニマリスト・佐々木典士(ささき ふみお)氏の2作目で、今回は「習慣」をテーマにされています。ぼくの感想として、大事だと思ったところをよいしょよいしょでメモしています。

さて、もともとワニブックスさんにいらっしゃった佐々木氏ですが、フリーランスになってから、こうなるだろうと考えていたようで、

仕事を辞めればもっと楽しみの時間が増えるだろうと思ったが、実際は違った。1日中いつでも(本が)読めるとなると、手が伸びない。「時間があったらできる」と人はよく空想するものだが、「時間がありすぎるとできない」こともある。(佐々木 2018: 18)

こういうのって、わりかしみんなにあてはまってくるのかもしれませんが、仕事をやめれば、お金があれば、時間があれば、なにかがあれば、やりたいことができると考えがち。

「何かをやらない」ことで失われるものは「感情」だと思っている。(佐々木 2018: 42)

意識を呼び出さず、「ほとんど考えずにする行動」。ぼくはこれが習慣だと思っている。(佐々木 2018: 62)

と、実際のところは感情に左右されず、粛々と何かをすることが、ゴールへの近道なんじゃないかと、ぼくは感じます。ここまでが「意志力」のお話です。

意志が強い、意志が弱いという理由づけがなされる前提には、自分の意識が自分の行動を大きくコントロールしているという誤解がある。まず肝に命じるべきは、意識や意志が行為の原因ではないと知ること。(佐々木 2018: 81)

まず習慣にするためには「俺はできる」を捨てることにはじまり、

習慣を身につけることは、意志力を鍛え、誘惑を断てるようになることなどではない。自分が感じられる「報酬」と「罰則」を置き換えるということ。何度も何度も行動することで、実際に自分の脳に変化を起こすということだ。(佐々木 2018: 104)

何回も同じことをすることで、いままで嫌だったり、途中で投げ出しそうになったりするものが変わっていく、というところがおもしろいですね。平生を保つためにも、何も考えずにできるトリガーやルーチンをつくっておく必要があると思います。

その習慣づくりを後押しする方法が、3章で50こあげられているのですが、そのなかでもぼくが気に入っているのが、STEP 24の「大人の時間割をつくる」で、これが佐々木氏の習慣づけに大きく影響したと考えています。

やはり自分を律することはある程度必要だと思える。天才は、思い付きで仕事をしたのではなくきっちりと自分の仕事をする時間を決め、継続を続けた人たちなのだ。(佐々木 2018: 186)

決まった時間をつくり、そのなかで小さくやり遂げていく。この小さな成功体験を積み重ねることが、自己肯定感にもつながっていくのかも。

時間割で動くと物理的に、「悩むための時間」がほとんどない。考える、悩むというのは何かを実行している時ではなく、その手が止まった時だからだ。(佐々木 2018: 189)

この大人の時間割は、自分が1日にできる量を把握できて、なおかつ、おさまらないものを考え直す、いいツールにもなります。ソフトウェア開発の「かんばん」のWIP制限に近いものがありますね。

自分で選んだ、やりたいことをするのに必要な忍耐が「努力」。自分で選んでおらず、やりたくもないことをさせられる忍耐が「我慢」。と言うこともできる。習慣が続くのは、それが自分で選んだ行動だからだ。(佐々木 2018: 279)

時間割をつくるにしても、人から言われてじゃなくて、自分で決めたからこそつづけられるんじゃないかと。これは自分の場合もそうで、好きなことだからつづけられるものが、世の中たくさんあると思います。

習慣で毎日手応えを感じていると、決してなくならない不安と上手く付き合っていけるようになる。(佐々木 2018: 312)

不安という感情の付き合い方も、習慣が手助けしてくれて、本の冒頭にもあるように、才能は毎日の積み重ねであって、その積み重ねがかならず自己肯定感になる。その習慣になる過程を、いっしょに走り出して楽しもうじゃないかという筆者の投げかけが、とてもポジティブだなぁと受け取りました。

大人の時間割をつくって、小さな習慣から自分を好きになり、やがて才能にしていく過程。次作でその分解された解説を期待したいですね。

1つだけ気になるところとして、もう少し自分を鍛えるセッションがあってもいいなと感じましたが、「自分基準の努力でいい」と書かれているとおり、そのハードルを決める小さなところから、習慣にすればいいんだなと。

ぼくたちは習慣と、うまくつきあっていきましょう!

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